岡山市は、鉄道網や高速道路網の充実によって中四国の交通の要所としての強みを活かして発展を続けており、平成21年の政令指定都市移行に伴い、その果たすべき役割は一層大きくなっています。

同じ平成21年度、効果的かつ効率的に道路ネットワークの形成を図るため「岡山市みちづくり計画」を策定し、整備方針や整備計画を定め、平成26年度には一部見直しを行いつつ、幹線道路の整備をはじめとする様々な事業を進めてきました。
この間、人口減少社会の到来や少子高齢化の進行、生産年齢人口の減少など、社会情勢の変化を見据えて持続的に発展できる都市づくりを進めるために、平成28年度に上位計画の「岡山市第六次総合計画」を策定し「コンパクトでネットワーク化された都市構造」を将来の都市の形とし、その実現に向けて「都市の活力を高め、市民の暮らしを支える拠点の形成」と「安全・安心で利便性の高いネットワークの形成」に取り組むこととしたところです。

道路は、社会生活や産業・経済活動、救急・防災活動などを支えるための最も基礎的な社会基盤であり、自動車交通への依存度が高い岡山市においては、とりわけ重要な役割を担っています。
また、高い確率で発生すると想定されている南海トラフ巨大地震や近年増加する集中豪雨による水害や土砂災害など、著しい自然環境の変化に耐え得る道路として確実に保全するとともに、交通事故や用水路転落事故から市民を守るため、安全・安心な道路整備を進めていく必要があります。

さらには、全国の自治体の中でも最多の橋梁をはじめ、多数の道路施設を管理しており、維持管理や更新にかかる費用の増加が見込まれることから、道路整備とともに限られた財源の中で、計画的な維持・修繕などを確実に行う必要があります。
一方で、都心部における賑わいを取り戻すための、車中心から人優先の歩いて楽しい道路空間の創出やあらゆる人が便利・快適に利用することができ、環境に優しい質の高い道路整備を進めていくことも求められています。
このように、近年、道路を取巻く環境が変化し、多くの課題を抱える中、「岡山市第六次総合計画」や関連計画、様々な市民ニーズを踏まえ、令和元年度から10年間のみちづくりの指針として、基本方針・整備計画などを定めた新たな「岡山市みちづくり計画」を策定しています。

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