うどんの名産地として良く知られている香川県ですが、一方で道路交通の分野では交通事故や交通事故の死亡者数がとにかく多いことで知られています。

しかし、香川県といえば東京や大阪ほど人口が多いわけでもないし長崎県のように交通の難所というわけでもありません。

一体何故なのでしょうか？

統計によると、香川県の交通事故件数は年間1万件ほどで、数自体はさほど多いわけではないのですが、これを割合に直すと100人あたり1.25件となります。

つまり、100人いれば1人以上は事故に遭ったことがある計算です。
香川県自体は自動車普及率や登録台数が多いわけでもないので、これはとても多いと言えるでしょう。

また、特に深刻なのが交通事故による死亡者数で全国平均のおよそ2倍。2位の佐賀県と比べても1.2倍と飛び抜けて多くなっています。

香川県の県民性は、好奇心旺盛で競争心が高い傾向があり、過去には
「学力日本一の県」にも輝くなど優秀な人材が揃っています。
一方で、利己的な人が多いとも言われていて、交通マナーに関しては

・信号が赤でも車がいなければ信号無視する
・信号が赤になっても数秒間の間は車が突入してくる
・踏切停止率は全国最低の4%で一時停止するとクラクションを鳴らされる
・ウインカーを出さずに曲がる

といった点が特徴として挙げられるようです。

また、事故のパターンとしては主に交差点での高齢者による事故が多くなっています。これは、香川県に限らず全国的に起こっている一般的なタイプの事故ですが、特に香川県ではこれが多発しているとされています。

このような事故は

「向こうがよけてくれるだろう」
「自分の行動を分かってくれるだろう」

といった意識がお互いに根付いているために起因するといわれていて
交通危険学でいうところの「立場の交換」ができていないという点が問題で
あるとされています。

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