茨城県の交通事情には以下のような様々な問題があります。
① 広い可住地に点在する都市
茨城県の人口は約300万人で全国で10位前後です。
総面積は約6千km2で全国24位ながら、平坦部が多く可住地面積では約4千km2で、北海道、新潟県、福島県に次ぐ4位を誇ります。
●このような広い県土に主要都市が点在し、これらを最短経路で接続する一般国道などの幹線道路に交通が集中しやすくなっています。
② 都市を結ぶ幹線道に交通が集中
日立市 水戸市 筑西市 土浦市・ つくば市 鹿嶋市 など県土に点在する都市を結ぶ幹線道路(県道以上)に交通が集中しやすくなっていることから、延長24%に過ぎない一般国道が、自動車交通全体の42%を受け持っています。
●このように自動車交通が集中している一般国道などの幹線道路における円滑な
交通を実現することが急務です。
③ 依然として増加傾向の自動車台数
茨城県の人口あたり乗用車保有台数は全国第4位で、自動車は生活に欠かせない移動手段となっています。
●1990年以降経済成長が鈍化する中、茨城県の自動車保有台数は増加傾向が
維持されており、全国との差も次第に大きくなっていることから、依然として自動車交通の需要は高いと考えられ、これに対応した道路整備が課題となります。
④ 陸･海･空のネットワークづくり
茨城県は幹線道路に交通が集中する県土構造と高い自動車交通需要に対応しつつ、重要港湾や空港、鉄道との円滑な連携も考慮した「陸･海・空のネットワークづくり」を進めています。
重要港湾は4港あり、中でも常陸那珂港(H11供用開始)は、首都圏の物流の合理的再編と発展に大きく寄与するものと期待されています。
空港は、北関東の空の玄関として百里飛行場の民間共用化を控えています。
●これらを、北関東自動車道や圏央道などの規格の高い道路や幹線道路の整備により連携し、結びつきの強化を進めてく必要があります。
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